Claris FileMaker Serverとは?

普段、私たちが利用・開発ツールとして活用しているのが、
おなじみ「Claris FileMaker」ですが、
「FileMakerServer」を用意することでより利便性が向上することは言うまでもありません。

今回は、開発者であれば知っておきたい「Claris FileMaker Server」について、
記載していきたいと思います。

Claris FileMaker Server19について

もともとは、「FileMakeServer」と呼ばれおりましたが、
FileMaker19の発売開始と共に、「Claris FileMaker Server」と
名称が変更となりました。

Claris FileMaker Serverは、高速性と信頼性の高いサーバーソフトウェアです。
FileMakerで開発されたシステムデータベースをオンプレミスで安全に共有できるため、
さまざまなデバイス上でリアルタイムに情報が共有されます。

加えて、利用中のシステムや他のテクノロジーとカスタム App を統合できます。
24 時間 365 日の可用性と信頼性を実現し、システムファイルのリモート管理が可能となります。

Claris FileMaker Serverの特徴

Claris FileMaker Serverには以下のような特徴がございます。

  • 既にお持ちのサーバー、或いは、レンタルサーバーなど、インストールは 20 分程度で完了します。
  • デフォルトで、保存データおよび転送データを暗号化するので安全にデータが守られます。
    また、有料のドメインでSSL設定を行うことで、更にセキュリティを強化することも可能です。
  • 最大 2,000 台のクライアントが同時に接続できます。
    FileMaker Pro / FileMaker Pro Advanced による接続の場合に限ります。
    また、接続に関しては、FileMakerServerとは別でご契約が必要です。
  • FileMakerAdminconsoleを活用し、24 時間 365 日いつでも情報にアクセスできます。
  • 自動でバックアップを取得することが可能です。
    また、その際、時間指定や感覚等のスケジュール設定が可能です。
  • モバイル、デスクトップ、Web でカスタム App を共有できます。
  • REST API を使用して他の Web アプリケーションやサービスと統合できます。


FileMakerServerを利用するには、インストールする箱となる
Serverが必要となりますので、注意が必要です。

サーバーを準備しよう【Claris FileMaker Server】

FileMakerServerをインストールするには、箱となるServerが必要です。
通常のパソコンとは異なった専用のサーバーのことです。

過去に一度、記事に掲載しておりますが、
これまでの「FileMakerServer18」と「Claris FileMakerServer19」では
一部利用できるサーバーが変更となっておりますので、注意が必要です。

FileMaker Server18 での動作環境 FileMaker Server19 での動作環境
macOS Mojave 10.14
macOS High Sierra 10.13

Windows Server 2016 Standard Edition
Windows Server 2016 Datacenter Edition
Windows Server 2016 R2 Standard Edition
macOS Catalina 10.15
macOS Mojave 10.14

Windows Server 2019 Standard Edition
Windows Server 2019 Datacenter Edition
Windows Server 2016 Datacenter Edition

                         各種FileMakerServerの動作環境


macOS High Sierra 10.13が外れております。
また既にサポートが終了しているWindows7も対象外となっております。
そして、一番大きな変更点であるとも言える、「Windows Server 2012」には、
インストールが出来なくなりますので、要注意です。

FileMaker Server for Linuxが使用できるようになりました。

Claris FileMakerServer19より、ホスティングの選択肢が広がりました。
上記、参考画像のWindows と Mac に加え、業界標準の OS である Linux上で、
システムファイルを共有して高い可用性と信頼性を実現できるようになりました。

Linux は IT プロフェッショナルやサーバー管理者に広く使われているオープンソースプラットフォームです。
高度な構成ができるため、仮想マシンやベアメタルの展開に最適なプラットフォームとなっております。

FileMaker WebDirect でのカードウィンドウ

FileMakerWebDirectでカードウィンドウが使用できるようになりました。
と、その前に、「FileMakerWebDirect」について簡単にご紹介いたします。

FileMakerWebDirectとは何かを簡単に申し上げますと、
Web ブラウザ上でシステムファイルを実行できるようになります。

FileMaker Cloud および FileMaker Server で使用できる FileMaker WebDirect は、
FileMaker ベースのシステムファイルをWebブラウザ上ですぐに直接実行できるようにする革新的なWeb テクノロジーです。
Webブラウザ上で使用するために、わざわざWebコーディングをする必要もないため、大変便利です。


この、FileMakerWebDirectがさらに便利になりました。
それがカードウィンドウをサポートしました。
これにより Web アプリケーションのインターフェースが改善されワークフローが更に、合理化されます。
複雑なWebのコーティングが不要にも限らず、よりシステムチックな動きが可能となりました。

最後に

いかがでございますでしょうか。
以上で、Claris FileMakerServerについてでした。

弊社では、現在、
東京を中心に、大阪、愛知、福岡、鹿児島他クライアントの
システム開発を行っております。
もちろん、上記地域に限らず、様々なクライアントからの
ご連絡をお待ちしております!