FileMakerの知識を蓄えて技術力をあげよう

これまで数回にわたって、FileMakerの基本的なことや豆知識、注意点をお伝えして参りました。
今回の記事でも、いくつかFileMakerに関する知識をお伝えしていきたいと思います。

基本的なことから応用的なこと、小さなことから大きなことまで
知識をしっかりと蓄え、技術力を磨いていきましょう。

それでは、さっそくご紹介していきます。

Code(Get(トリガーキー入力))は、半角・全角で返り値が違います

普段、皆さまは多くのGet関数をお使いになられているかと思います。
そんな数あるGet関数の中に、「入力した文字列を判定する」Get関数がございます。
そちらが「Get(トリガーキー入力)」です。

そして、取得した文字列を基に、キーを取得するのが、
「Code関数」です。

こちらを複合して使用することで、フィールドに入力した値をキー(数字)で取得することができます。

実は、この関数ですが、半角数字・全角数字で同一の値を入力した際には、
返り値が全く別のものとなります。

例えば、
半角の ”o”(おー) を入力すると 「48」を返します。
全角の ”O”(おー) を入力すると、「65296」と返します。

こちらの関数を使用する機会がございます際には、
入力される値が半角なのか全角なのか確認し、
混在する場合には、もう一つフィールドを作成し、半角か全角に統一するなど
一工夫加えましょう。

余談ですが、半角と全角といえば、リレーション条件で紐づけを行う際、
指定したフィールドに半角と全角が存在している場合、
FileMakerでは区別せず同一として(=として)認識しますので注意が必要です。

オオサカとオオサカは、同じとなります。

スクリプト「テーブルデータを削除」を使用する際の注意点とは。

皆さま、スクリプトステップのひとつに「テーブルデータを削除」があるのをご存知でしょうか。

あまり使用する頻度がすくないスクリプトステップですので、
中々なじみがない方も多いと思います。

こちらは、”全レコード削除”を行う処理になります。

今回は、この「テーブルデータを削除」を使用する際の注意点をご紹介します。

この全レコードを削除するスクリプトステップですが、
”完全アクセス権”を持つアカウントでしか処理を行うことができません。

解決策として、本スクリプトステップを使用するボタンやトリガを設定する際、
左下にございます、「完全アクセス権として実行」にチェックを入れた状態で使用します。

代案もございまして、全レコードを表示した後に、対象レコードの削除になります。
主にこちらを使用してデータを削除されている方も多いのではないでしょうか。

”改行”のカウントを取得する方法

今回ご紹介する方法は、入力制御を行う際に非常に便利な方法となります。

皆さまは、備考欄等に入力を行う際、”改行”を行うこともしばしばあるかと思います。
その際、FileMakerでは、”¶”マークとして認識することができます。

そこで、例えば8行の入力制限を行う際、文字数で制御を行うことは難しいです。
一行に文字数を制御することは難しいため、入力する内容によって改行するタイミングもまちまちです。

そこで、パターンカウントを使用し、”¶”を指定することで、改行の数をカウントすることが出来ます。
例えば、、
 大阪府¶
 大阪市
だと、改行は1行と判断することができます。
当然、、
 大阪府¶
 大阪市¶
 中央区
こちらは、改行2行となります。

また同時に、文字数制限を付け加えることで、改行の制御も可能です。
具体的には、一行に何文字まで入力するかを指定することが可能です。

最後に

以上となります。
いかがでしたでしょうか。

知っていたこと知らなかったこと、
今既に悩んでいた方など、開発者様のお役に立てる内容でしたら幸いです。

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