FileMaker19ではより便利になりました【新機能について】
過去数回にわたって、FileMaker19について記載させて頂きました。
変更点や注意点などをまとめておりますので、
一度ご熟読頂けると嬉しいです。
今回は、FileMaker19へのアップグレードにて
追加された新機能について記載して参ります。
より便利になっておりますので、知らなかった方は、
今回の記事を機に、ぜひアップグレードをご検討ください。
帳票類に印刷ページを簡単に表示が可能
帳票等を作成し、複数枚に渡る際、合計ページ数を表示することがあるかと思いますが、
今回のアップグレードで簡単に表示することができるようになりました。
今までは、スクリプトのステップで
・プレビューモードに切り替え、
・最後のページに移動し、
・ページ番号をグローバル変数に格納
・格納したグローバル変数を帳票に表示
と、組むで表示が可能でした。
こちらが、FileMaker19では、
簡単に表示することができるようになりました。
方法は以下の通りです
画面上部の「挿入」 > 「その他の記号」 > 「ページ数」 を選択するだけ。
この「ページ数」が新たに追加されております。
指数表記が設定できるようになりました。
FileMaker19では、新たに「指数表記」と呼ばれる設定が可能になりました。
指数表記とは、”桁数が大きい数字や細かな数字を表現する時に利用する表記方法”の1つです。
設定方法は、
レイアウトモード > インスペクタの「データの書式設定」
にて設定が可能です。
オプションで「少数点以下の桁数」を指定することができます。
FileMaker18以前まででも、書式「一般」設定の数字フィールドは、
値が10桁以上だと指数表記で表示されておりました。
「各種レイアウト」を検索し素早く切り替えるショートカットキー
レイアウトを検索し切り替えることができるショートカットキーが実装されました。
macOS :⌘+option+K
Windows :Ctrl + Alt + K
上記のショートカットキーを押すと
「Open Quickly」という検索ウィンドウが出てきます。
そこで、移動したいレイアウトを検索すると、
値一覧のように表示され、その後、選択したレイアウトに切り替わります。
レイアウト数が多い案件などは非常に重宝するのではないかと思います。
尚、本ショートカットキーは、レイアウトモード時のみ可能です。
ショートカット又は、Siriによりスクリプトを実行できるようになりました。
FileMaker19では、ショートカットAppまたは、Siri音声コマンドにより
FileMakerスクリプトを実行することができるようになりました。
まず初めに、端末側でショートカットに登録するスクリプトを有効にして、
スクリプトのショートカットを作成する必要があります。
ショートカットの作成と実行方法
- FileMakerProでfmpurlscript拡張アクセス権*を有効にします。
- スクリプトワークスペースから登録する各スクリプトについて [ショートカットの登録を有効にする] を選択します。
- FileMakerGoで(1. で有効にしたスクリプトを含むファイルを開きます。
ファイルが開かれた際、スクリプトがショートカットに登録されます。 - ショートカットApp(携帯端末) で、登録されたスクリプトを使用するショートカットを作成します。
- (3. で作成したショートカットを実行するには、次の操作を行います。
ショートカットAppで、ショートカットを実行します。
Siriを使用して、ショートカットの名前を言います。
FileMakerGoが開かれていない場合は開き、ショートカットで指定したファイルが開きます。
そしてショートカットで指定したスクリプトが実行されます。
*fmpurlscript拡張アクセス権…こちらは、「セキュリティ」の”拡張アクセス権”にて設定が可能です。
「起動時に開くファイル」の設定が可能になりました。
”ファイルを起動した際に、開くファイル”を指定することで、
指定したファイルを起動時に開くことができるようになりました。
これまでショーカット用のファイルを作成し、対象のファイルを起動するスクリプトステップを組み、
とそれぞれのファイルに合わせてショーカットを作成する方法がありました。
起動時に開くファイルの設定方法
設定方法と致しましては、「環境設定」>「一般」タブに追加されております。
環境設定は、メニューバーの「編集」>「環境設定」から開きます。
環境設定の一般タブの一番下に、
起動時に開くファイルというチェック項目が追加されており、
ファイルの指定を行う設定ができます。
ファイルの指定後は、FileMakerを再起動してください。
まとめ
以上、Filemaker19の新機能でした。
今回のアップグレードで利便性が向上したことは間違いないと思いますので、
ぜひご利用ください。
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