FileMakerスクリプトの意外なステップをご説明します。

今回は、FileMakerで作成するスクリプトや動き、その他豆知識など、
皆様に共有していきたいと思います。

中には、普段から使っていて既に理解されているものもあるかと思いますが、
知らなかった方はぜひ、この機会に学んでみてください。

主に、「スクリプトステップ」にまつわるお話をお伝えして参ります。

それでは、早速、見ていきましょう。

「クイック検索の実行」で検索されない場合がある?

皆様、普段、「検索」を行う際に、どのようにして処理を作成しておりますか。
”名前”や”住所”、”番号”など検索したい条件を入力できるフィールドを設置し、
対象に対して検索条件を付与し、「検索実行」する方法ですよね。

でも、それだと、一つ一つ検索するための項目をこちらで作成し、
当て込む必要があります。

そこで今回ご紹介したいのが、「クイック検索の実行」です。

クイック検索の処理はとても簡単で、

 1.検索条件を入力する用のグローバルフィールドを作成
 2.「クイック検索の実行」ステップのみのスクリプトを作成
  オプションで指定するフィールドは、1.で作成した検索用のフィールド
 3.検索機能を実装したいレイアウト上に、1.のフィールドと2.の機能を設置し終了

以上です。
とても簡単ですよね。

この機能を活用すれば、
”大阪”というワードで検索実行した際、
「住所」に対しての”大阪”と、「備考」に対しての”大阪”と
レイアウト上にあるフィールド全てに対して、”大阪”の文字を
検索処理を行います。

ただ、このクイック検索も万能ではございません。

レイアウト上にあるフィールドのみに検索できる

先程より、何度か言葉に出しておりますが、このクイック検索は、
”レイアウト上に配置してあるフィールド”に対してのみ検索が可能となっております。

つまり、レイアウト上に設置していないフィールドに対しては、検索ができません。

例えば、検索用フィールドで”大阪”と入力して検索したとします。
登録されているフィールドや値は以下の通りとし、実行します。

 ・「住所」というフィールドに、”大阪府大阪市~”の値があれば、検索対象〇
 ・「出身地」に、”大阪”の値があれば、検索対象〇
 ・「備考」に、”○○さんは大阪出身です”の値があれば、検索対象〇
   となりますが、この「備考」が、もしレイアウト上に配置されていないと、検索対象外ということです。

レイアウト上に配置したくない場合もあるかと思います。
豆知識ですが、”ポップオーバー”の中にある場合は、レイアウト上に見えていなくても、
レイアウト上には設置されている判定になりますので、検索対象〇となります。

当然ではありますが、レイアウト外に設置しているフィールドは対象外となります。
完全にユーザーからも見えるレイアウト上となります。
レイアウトの構成上、設置する場所がないといった場合、既存のフィールドの下に見えないように
配置することで、レイアウト上に置いたことになりますので、上手く活用してみてください。

レイアウト修正を行う際に、下から出てきますので、保守には注意が必要です。

「レコードを対象外に」の意外な使い方

皆様は、スクリプトステップのひとつである、
「レコードを対象外に」をどのタイミングでお使いになりますか?

スクリプトステップの名称通り、対象のレコードを表示したくない時に、”レコードを対象外に”したり、
特定のレコードのみ表示したい際には、一件のみ”レコードを対象外に”したのち、対象外のレコードのみを表示で
特定のレコードをのみを表示することもできます。

今回は、検索処理の中で使用する際の動きをご紹介いたします。

通常、検索といえば、”表示したい”レコードを検索するかと思います。

例えば、住所に、「東京」「大阪」「名古屋」「福岡」など複数の住所が登録されている場合、
”大阪”のデータのみ検索したい場合には、住所に対して”大阪”で検索しますよね。

その際、フィールド設定で、住所に検索条件を設定する前のタイミングで
「レコードを対象外に」のステップを入れることで、住所が”大阪”以外を検索することが可能になります。

こうすることで、余計なステップを入れることなく、
綺麗なスクリプトで且つ、速度も少し早い造りになります。

以上で、今回ご紹介したいFileMakerのスクリプトステップでした。


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